[GameMaker: Studio] UWPパッケージをWindows10Mobileで動かす

GM:SUWPエクスポートモジュールは、自動インストールやデバッグがデスクトップにしか対応していないというだけで、パッケージ化したアプリはWindows10Mobileでも動作します。
(…というか、動かなければUWPの意味がありませんね)

今回はざっくりとですが実機にインストールするまでの手順を書いてみます。


まずは環境ですが、GM:S v1.4.1763時点でUWP(YYC)でビルドするためには、Windows10 SDK 10.0.10240が必須のようです。

Visual StudioのアップデートでWindows10 SDKのバージョンが上がったら、YYC付きではビルドできなくなってしまいました。

Visual Studioのインストールまたは再構成時にこの画像のように10240をチェックしてください。

gms_uwp_sdk10240


Windows Store Appのビルドに関して過去の記事でも書きましたが、UWPでも恒例の“Error: SignerSign() failed.”が発生します。

Windows8の時はマニフェストファイルを書き換えることで回避できましたが、UWPのマニフェストはちょっと複雑になっているため書き換えは面倒です。

そこでマニフェストをいじらずにエラー回避するために、OS(Windows 10)の言語設定を英語に変更してしまいましょう。

gms_uwp_lang_en

「国と地域」は日本のままで大丈夫です。

オンスクリーンキーボードが英語になってしまうので、「オプション」でキーボードの設定を日本に変更しておきます。これは任意です。

gms_uwp_kb_jp

理由はわかりませんが、言語を英語に変えるだけで“Error: SignerSign() failed.”は発生しなくなってビルドが正常に終了するようになります。


Win10Mobileではデバッグはできないので、まずはデスクトップでちゃんと動くまでテストしましょう。

デスクトップで動作が確認できたら、いよいよWin10Mobileへのインストールを行います。


まずGlobal Game SettingsWindows UWPInstrallaitionにある、Native CPU Target“ARM”に変更します。
もし、Win10MobileIntel系なら“x86”のままにしてください。

gms_uwp_arm

“ARM”に変更したら念のため“Run”->“Clean build”でキャッシュを消しておきます。

次に“File”->“Create Application”でパッケージを作成します。
ここで出力先はできるだけシンプルにしてください。
たとえば“C:\gmsuwp\****.appx”のような感じです。

“ARM”でパッケージを作成すると、正常に作成されても次のようにエラーが表示されます。
これは作成されたARM版パッケージをPCにインストールしようとしているためです。
このエラーは気にせずに無視して大丈夫です。

gms_uwp_arm_install_error


パッケージができたらPCWin10Mobileを接続します。

Win10Mobileはロック画面を解除し、画面のタイムアウトは3分以上に設定しておいてください。
ロック画面のままだったり、転送中にスリープに入ると転送に失敗してしまいます。

“開発者モード”に設定しておくこともお忘れなく。


コマンドプロンプトを開いて、以下のコマンドを実行します。

c:
cd "C:\Program Files (x86)\Windows Kits\10\bin\x86"

あらかじめ環境変数でパスを通してある場合は不要です。

次に、接続されているWin10MobileIPアドレスを調べます。

WinAppDeployCmd devices

正しく接続されていればこの画像のように端末の種類とIPアドレスが表示されます。
このIPアドレスをメモしておきましょう。

gms_uwp_cmd_devices


IPアドレスがわかったら、作成したパッケージを転送します。

WinAppDeployCmd install -ip ***.***.***.*** -file "C:\gmsuwp\****.appx"

-ipには先ほど調べたIPアドレスを、-fileには作成したパッケージファイルを書いてください。

あとはしばらく待つだけです。
転送が完了すると自動的にインストールまで行われます。

完了したらWin10Mobileのアプリ一覧に加えられているはずです。
実行してみましょう。


以上がGM:SUWPパッケージをWin10Mobileで実行させるための手順です。

ただし、環境依存かもしれませんが、YYC付きで作成されたパッケージはWin10Mobileでは実行できない場合があるようです。

その場合は諦めてYYCなしにするか、UWP自体をやめてWindows Phone8アプリにするしかなさそうです。